マスボクシングから実戦へ、ひとつの成果
公益社団法人 日本ボクシング連盟 東京都UJ王座決定戦において、マスボクシング出身選手が見事な結果を残しました。


比護潤 選手は、城北F・Iファイトクラブにて幼少期からヒットマスボクシングに親しみ、JKBA少年の部で5連覇を達成。さらに、JKBA実戦・少年モスキート級優勝、伝統派空手では関東大会優勝および黒帯取得。
ボクシングは4年間のブランクを経て、中学2年時に復帰。復帰後まもなく出場したJABF全日本マスボクシング選手権大会で全国3位に入賞。
そして今回、中学3年生となった比護潤 選手は、坂本博之さん率いるSRSボクシングジム所属として、アマチュア公式実戦デビューを果たし、東京都UJ王座決定戦(54kg級)に挑みました。


準決勝から出場し、2試合連続1ラウンド・RSC(レフリー・ストップ・コンテスト)勝利で王座を獲得。準決勝・決勝を通じて計4度のダウンを奪う、非常にインパクトのある内容でした。

リング上で放たれる拳には、坂本会長から受け継いだ強打の魂が宿り、一撃ごとに空気を変えるほどの迫力がありました。


試合を通じて印象的だったのは、マスボクシングでも培われた基礎力です。フットワーク、距離感、そして打撃フォームといった要素が、実戦の中でもしっかりと機能しており、「マスボクシングの技術は実戦でも通用する」ということを、ひとつの形として示したと言えるでしょう。

SRSボクシングジムでの指導を通じて着実に成長を遂げてきた中、試合前には、坂本博之 会長、久山トレーナーをはじめ、所属選手たちがサポートに入り、ジム一体となったバックアップ体制が見られました。SRSジムならではのリング外での連帯感も、選手の大きな力になったはずです。


また、マスボクシング普及の中心的存在である 山口 代表(MUGEN MARTIAL ARTS)にセコンドとしてご支援いただいたことも、立場や所属を越えた連携として、強く印象に残りました。
ボクシングの「入口」としてのマスボクシング
ボクシングには、さまざまな楽しみ方があります。
・マスボクシングで基礎を学び、実戦へ進む
・競技として取り組むアマチュア・プロボクシング
・生涯スポーツとして、競技性を維持しながら取り組むマスボクシング
今回の事例は、その中でも「マスボクシングから実戦へ」という流れの可能性を、分かりやすく示してくれました。
*日本ボクシング連盟(JABF)の競技規則において、実戦競技アマチュアボクサーの年齢制限は40歳までと定められています。「マスボクシング」は、年齢制限なく出場することができます。

マスボクシングという最初の一歩
「いきなり実戦はハードルが高い」と感じる方も多いと思います。そういう方こそ、まずはマスボクシングから始めてみるのも一つの選択肢です。

楽しみながら技術を身につけ、その先に新たなステージが見えてくる。今回の王座獲得は、そんな可能性を感じさせる好例でした。

企画・取材:日本マスボクシング研究会
編集協力:Team Ringside Tokyo

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