世界王者の哲学が息づく場所「強い人は、やさしい。」
ボクシングと聞くと、多くの人が「激しい打ち合い」や「危険な競技」というイメージを持つかもしれません。
しかし今、その常識を覆し、幅広い層に支持を広げているのがマスボクシングです。
レパード玉熊ボクシングジムでは、プロ志望・アマチュア・フィットネスといった枠にとらわれることなく、玉熊会長自らがすべての会員にミットを持ち、直接指導を行っています。

ボクシングを通じて、日常の苦難を乗り越える「強さ」を身につける
レパード玉熊ジムの最大の特徴は、競技者に限らず「全員を主役に据えている」点にあります。特に印象的なのは、中高年層の活気です。
土日のジムには、長年通い続ける会員さんが集い、汗を流しながら真剣にボクシングに向き合っています。そこには単なる運動の枠を超えた、「生きる強さ」を磨く場としての確かな価値が感じられます。

世界王者が「全員にミットを持つ」
レパード玉熊ジムを語る上で外せないのが、会長自らが全会員さんにミットを持つというスタイルです。
- 世界王者から直接指導を受けることができる
- 一人ひとりの動きや癖を踏まえた的確な指導
- 段階的な上達と手応えを実感できる
これらが、継続率の高さと会員数の多さに直結しているのではないでしょうか。玉熊会長のお話によると、20年以上通い続ける会員さんも多く、その結果としてマスボクシングを中心とした中高年層の比率も自然と高くなっているとのことです。

技術の核心 世界チャンピオンの哲学
玉熊会長の指導の軸は、極めてシンプルです。
個性を尊重し、型にはめない指導方針にあります。選手ごとにアプローチは異なりますが、筆者が実際に受けている指導は、次のような明確なスタイルに基づいています。
- リードパンチ(前の手)を徹底的に鍛える
- 手首の返しとスナップでスピードと威力を高める
- 手数で相手を制圧するスタイル


特に、玉熊会長と同じサウスポーである筆者に対しては、右リードからの連打やショートレンジにおけるパンチ精度の向上に焦点を当てた指導が際立っています。単なるパワーに頼るのではなく、「速さ・正確性・連続性で圧倒する」という指導が、マスボクシングにおいても活かされています。



筆者は、2ヶ月に1〜2回の頻度でジムを訪れ、玉熊会長によるミット指導を受けています。右利きのサウスポーである特性を踏まえ、右リードの4連打を軸としたミット練習が行われ、終了後には右肩に強い疲労を感じるほど高い負荷がかかります。
さらに、トレーニングメニューには毎回、3分5〜7ラウンドの対人マスボクシングが組み込まれており、実戦感覚を継続的に養う機会が確保されています。


また、10数年前には玉熊杯にゲストとしてお招きいただき、会長とマススパーリングで対戦させていただいた経験があります。途中、熱を帯びた攻防となり、実戦に近い展開となりましたが、その際に受けた手首のスナップが効いたボディブローは、脇腹の奥深くまで鋭く食い込み、思わず「これが世界の拳か」と感じさせられました。このときの感覚は、今なお鮮明に記憶に残っています。

「正解を押し付けるのではなく、最適解を引き出す」
もう一つ特筆すべきは、その指導方針です。選手の個性や癖を無理に矯正するのではなく、それぞれの特性を活かす指導が行われています。
その結果、プロ選手、マス・エアボクシング選手、一般練習生が同じ空間で共存しながら、それぞれの目標に向かって成長できる環境が実現されています。

31年続く理由 ― 継続こそ価値
レパード玉熊ジムは30年以上の歴史を誇り、20年以上通い続ける会員も珍しくありません。なによりも大事なのは「続ける」こと。厳しさの中にも温かさがあり、和やかな雰囲気が漂う空間。それは、玉熊会長の人間的魅力が自然と生み出しているものなのでしょう。

マスボクシングが拓く未来
マスボクシングは、単なる「軽いボクシング」ではありません。
・安全性を担保しながら
・技術を深く追求でき
・年齢を問わず継続できる
すなわち、「生涯にわたって取り組める競技としてのボクシング」です。そしてレパード玉熊ジムは、その理想的なあり方をすでに体現しています。

企画・取材:日本マスボクシング研究会
編集協力:Team Ringside Tokyo

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